薬草

薬草

薬草は広葉蓮弁で、荷形弁、端正、花の色はピンクで比べるものがないほど美しく、その清清しい香は心を和ませてくれる。葉は広く厚い。やや革質的で葉先が丸く葉面に甲竜が走り容易に見分けられる。いわゆるチャボ蓮弁でとても人気がある。

1980年代の初め、巍山県城南に一軒の宿屋があり名を饒生といった。五印山あたりの山民が一株の蘭を持ってきたのを見ると、葉は厚く丸みを帯び形が良くなかなか見栄えがした。そこで2元で買った。数年栽培したがまだ未開花であった。そのころたまたま彼の母親が病に臥せり毎日薬を飲まなければならなくなった。饒生は手元不如意のためこの蘭の値段を50元として町の楊医者と25副の薬と交換した。母親は25副の薬を飲んだ後もいっこうによくならなかった。饒生は三日と挙げずに医者のところにやってきてもっと薬をくれるか蘭を返すように騒ぎ立てた。この医者は厄介ごとが大嫌いでこんなことに気を使うのは真っ平とすぐ蘭を返した。町の蘭の名人左有成がこのことを知り80元でこの蘭を買取り栽培した。饒生もまた余分にできた金の中から30元で薬を買い母親の治療にあてた。このことが巍山県に知れ渡り、蘭友たちはこの蘭を“薬草”と呼ぶようになった。5年後10数本立ち別名“蓮弁王”と呼ばれるようになった。左有成のもとでまだ未開花であったが値段はどんどん上昇した。一芽1000元、2000元が5000元とあちこちに転売されるうち、長いことこの蘭に目を付けていた汪信国、尚礼、黄敏、玉祥、智勇等に買い取られた。蘭はまさしく場所と人を選ぶもので左有成のもとで5年でも花を付けなかったものが汪信国の手に渡り次の年には花芽をつけ、その名が蘭界に知れわたった。蘭界で有名な孫智勇がこの荷弁桃紅色の花を見て”丹荷鼎“と名づけた。現存数は不明。

蓮弁 チャボ

ニュース06
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送