今ひとつ蓮弁と春剣の違いがわかりにくい。大雪素は広葉蓮弁の中の銘名品かと思っていたが、
品種名だったのか。それも春剣とは。古い雑誌、文献ではほとんど蓮弁としている。雲南雪素は素心蘭?蓮弁蘭?それとも?山採りの朶朶香や蓮弁できわめて根の太いものがあるが、鉢植えすると意外と細い根を下ろすことがある。このこともわかりにくくしている一因かも。
(現在日本で割りに知られ受け入れられている蘭について詳しくみてみよう。)
1)春蘭
姜氏荷
かつて楊さんに勧
められたが花弁の
よれが気に入らず
購入せず
1.朶朶香 山蘭、草蘭とも。
2。双飛燕 双飛草ともいう。
3。豆弁緑
葉は4〜5枚、長さ15〜30cm。半垂れで質感はやや粗い。葉辺に鋸歯のあるものもある。ほとんど一花咲きであるが二花咲くものもある。一般に香りはないが、時に芳香のあるものもあり香豆弁という。葉の離脱層(節、付け)がない。これをもって朶朶香と区別している。と言われるが確かかどうかわからない。
2)線葉春蘭 多花春蘭ともいう。
1。素心蘭 小素心、小雪素ともいう。
小雪素
葉は普通7枚だが8〜10枚のものもある。長さ30〜50cm幅0.5〜0.7cm、鋸歯あり。 根は太くたくましく分岐しない。花弁は澄んだ白色で緑の筋が入る。
素心蘭は特に耐寒性がありー1〜ー5度でも露地栽培できる。大株になりやすく、小割すると花が咲きにくくなり繁殖にも影響する。
2.蓮弁蘭
広葉蓮弁はたくさん紹介して
いるので省略
細葉蓮弁
銘品 太白素
細葉春蘭の変種で、花形が蓮の花に似ているところからこの名がつけられた。葉は5〜7枚で長さ30〜70cm、幅0.5〜1.8cm。鋸歯がある。広葉、細葉の二手があり細葉では維西の太白素が有名。
3.紅朱絲
葉姿はやや小ぶりで20〜30cm、幅0.5〜0.7cm。小さな花が5〜7輪咲き、蓮弁に似てピンクで包皮に紫色の筋が入る。このため紅朱絲と呼ばれる。
4.緑玉蘭
線葉春蘭の変異種で、葉は5〜6枚、長さ30〜57cm、幅0.5〜0.7cm。鋸歯あり。花は1〜3、多いもので5花。舌にU字状の紫紅紋がある。花期は2〜3月とやや遅い。
5.小雪蘭 落血、白玉雪とも言われる。
黄花小雪蘭
線葉春蘭の変異種。葉数は5〜7枚、25〜55cm、幅0.6〜1cm。鋸歯あり。
3)春剣 草剣、剣宸ニもいう。
1.騰沖軟剣
葉は3〜4枚で黄緑、光沢があり5条のはっきりした葉脈がある。垂れ葉で弓状を呈し、葉辺に鋸歯がある。長さ34〜50cm、幅1.2〜1.7cm。3〜6花着け黄緑、荷弁、舌に紫紅色の斑点がある。花期は9〜10月。
この種の中に短葉春剣、草剣があり、これらは葉が硬く直立するが、先端がやや湾曲し、葉面にわずかに光沢がある。葉辺に鋸歯。花は2〜5、花期は1〜3月。芳香があり色は緑、黄緑が多い。まれに紫紅色。
2.大雪素 一般に大素心、元旦蘭と呼ばれる。
すでに数百年の栽培歴史があり、5〜6の栽培変種がある。原産地は雲南西部。花形などが酷似しているため習慣的に大雪素と元旦蘭を同一種としているが、両者に葉形上大きな違いがある。大雪素のほうが葉幅が広くやや短い。葉質も大雪素のほうが 厚く硬く、バルブは大雪素のほうが小さい。根は太くたくましく、分岐しない。葉は垂れ葉で厚く、触ると硬いが全体に優雅である。長さ25〜50cm、幅1〜1.5cm、粗い鋸歯あり。1〜2月開花し、葉上に3〜4花咲く。花は乳白色で芳香あり。
1987年東京第12回蘭花博覧会において銀賞を獲得し、日本でも知られるようになった。大理、麗江、保山などで栽培されているが繁殖率が低いため流通量は少ない。最近野生原種が見つかり愛蘭家の期待を集めている。
あまりに有名な蘭であるが分類上諸説があるようだ。広葉蓮弁素心とする説が良く見られる。この本も掲載してある写真には蓮弁蘭と書いてある。
3.通海春剣 長葉春剣ともいう。
葉は4〜7枚、革質、深緑、長さ40〜70cmくらい、中に110cmに達するものもある。幅1.8〜2cm、葉は直立し葉先は鋭い剣のようである。また葉質は硬く粗い鋸歯がある。花は芳香がある。
4.奇弁紅春素 俗に七弁紅春素という。
根は太くやや短めで丸い。葉は4〜5枚、35〜40cm、幅0.5〜1cm。半立ち葉でV字状を呈する。新葉は草緑色で、一年たって深緑となる。また春、秋2回新葉をくりだす。花は2〜5位、淡い紫紅色で咲き始め、後紅色となる。花期は20日くらいで普通香りはない。また淡い黄色や白色のものもあり香りのあるものもある。さらに十弁のものがあり十弁紅春素と呼ばれる。
4)尢磨@別名 九節蘭、九子蘭、一茎九花、夏蘭、赤箭
雲南では俗に火焼蘭といい、山火事で焼けた土地に生え、葉色が煙で燻ったように見え、葉の先端や中部に焦げたような後があることからこの名が付いた。しかし山火事にあっていないところにも生えている。葉は5〜6枚、まれに8枚のものもある、長さ50〜100cm、幅0.5〜1.5cm。三本の透明な葉脈が突起し、葉辺に細かい鋸歯がある。根は長くたくましく30cmに達するものもある。灰色で分岐しない。4〜5月に開花し、秋に開花するものもある。花茎は40〜60cmに達し7〜13花咲き花蜜をつける。この蘭は葉の基部が弱く折れやすい。しかし葉芽の発芽力が強く強健である。 また耐乾性に優れ、水のやりすぎに注意が必要である。他の蘭より鉢に馴染むのに時間がかかり 、山採りしたとき花が咲いても次の年花が付かないことが多い。乾燥や陽光に強いのであまり世話を焼かずほったらかしにしたほうが良いかも。
1.緑蘭
5) 建蘭 別名 秋蘭、秋
(1)建蘭 別名秋芝
(2)夏宦@別名 四季蘭
(3)竹葉青
(4)秋素蘭
(5)銀辺秋芝蘭
(6)塩津建蘭
(7)朱蘭
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