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蘭�寶ｬ史

水仙弁
三弁広大、緊辺肉厚、内に強く抱える、花茎は長く、平肩、、柔蚕蛾捧。大輔舌
品位があり、清潔、花は光沢のある翠緑。極めて鮮やかで心酔わせる。
民国丁巳の春浙江省余姚盛が選出、このため盛字ともいう。このとき、湖州の姚佐田氏も一本を入手した。このため姚石仙ともいう。山採り時に分けたのでひとつの花が長字、盛字、姚石仙の三つの名を持つことになった。

長字として紹介されたもの

姚石仙として紹介されたもの

春蘭譜の写真

水仙弁
抗日戦争前、盛氏が選出。このやめ別名盛字ともいう。
三弁広大、緊辺、肉厚、柔蚕蛾捧、分巣、、緑色、大如意舌，
舌上に鮮やかな紅点、花茎長い、苞衣深紅色、葉は鎌形、厚葉。

65,水仙弁“長字”

　《蘭�寶ｬ史》によると““三弁広大、,辺緊肉厚。内側にきつく抱える,柔蚕蛾分巣捧心,色緑,花茎は長い,舌大。惜しむらくは紅が普通の花と変りない。”とあり一枚の白黒写真が残されている。
　沈渊如父子の《蘭花》には“長字”は“梅形水仙”としてある,舌は“大如意舌”で,葉型は:“鎌形を呈し,葉質厚”と記載してあり,さらに“抗日戦争前、盛という人に選出され,そのため盛字ともいう”。
　《春蘭譜》に記載された“長字”と沈渊如父子の《蘭花》のものは同じである。こうしてみると“長字”と“盛字”は同一品であろう。ただ《蘭�寶ｬ史》と沈渊如父子の《蘭花》の舌形に関するの記載が異なり,一方では舌大とあり,舌形には触れていないし;もう一方で“大如意舌”としている。さらに他の蘭書の記載を見てみよう。
　 《散逸名蘭��図譜》では“盛字,は官種荷花水仙であり,三弁広大、緊辺肉厚,内に強く抱える,花茎長く平肩,柔蚕蛾捧,大輔舌,品純正,質潔浄,花光翠緑,嫩艶異常,人をして 心醉わしめる。。民国丁已の春に　出余姚三盛　,このため盛字ともいう。この時湖州の姚佐田氏もまた一本を得たので姚石仙という名も持つ。山採りの後二つに分けたからである。”
　《続蘭�專ｯ心録》には:“姚石仙,新種荷花水仙。湖州の姚佐田氏が愛培,私は戊辰の春に一本を入手。緊辺厚肉,花茎は長く平肩,軟蚕蛾捧心,大輔舌,品純正,質潔浄,花 光翠緑,瑞々しい美しさは特筆すべきであり,人をして 心醉わしめる。” 　　
　《中国蘭芸三百問》には“姚石仙”又の名“盛字”の紹介があるが,“長字”は絶種名品の中に入れている。その紹介は次のとおり:“民国年間に浙江余姚三盛選出,湖州の姚佐田氏培育。葉姿 中垂,葉柄緊收,葉梢尖長,細葉,葉脈は浅い‘V’字形を呈する。赤紫花苞,尖った先端は緑を帯びる。子房の苞衣は濃緑。外三弁長円卵形,緊辺,軟蚕蛾捧心,大輔舌,紅点は淡く散在する。花色は翠緑色できゃしゃ,花梗は翠緑で高い。水仙弁の中でも秀美な一品である。”

　王叔平《五十年芸蘭経験談》に“盛字”の記載がある。原産地及び発見者は“余姚三盛”とだけあり,長所は“三弁広大、緊辺、肉厚、色緑、梗長い。”,欠点は“舌上の紅点が不規則”。
　 《蘭華譜》にも“長字”の紹介があり,内容は《蘭�寶ｬ史》の記載とほぼ同じで,この花は“荷花式水仙弁の名品”であるとしていて写真が一枚添付してある。 平見和士氏の《春蘭銘品写真集》に“長字”のカラー写真が一枚あるが,その紹介はない。

上述のことから,私は
　1,“長字”、“盛字”、“姚石仙”は全て同一品種であるという思いをさらに強くした。舌弁の記載にいくらかの違い(舌大、大如意舌、大輔舌)があることを除くとその内容は全てよく似ている。もちろん“大如意舌”が“大輔舌”であるというつもりはない。蘭の専門家の蘭に対する見方にはそれぞれに優れた点や見識もある。
　2,山採りした時期からみると,民国丁已は西暦1917年である。この蘭の正式名“盛字”は選育者の名前による。《蘭�寶ｬ史》には記載されていないが、《散逸名蘭��図譜》、沈渊如父子の 《蘭花》、王叔平《五十年芸蘭経験談》、《中国蘭芸三百問》の全てが選育者の姓名と蘭名が関連しているとしているのは疑いのないところである。
　3,この蘭の山採り当初の経歴は:1917年余姚の盛という人が選出しその姓をとって,“盛字”と名づけた。;湖州の姚佐田氏が一本を手に入れたので，“姚石仙”と名づけた。まもなく(1917--1923年),呉恩元もまた一本分けてもらい(あるいは山採りのもう一本の方を得たか),“長字”と命名した。Ｆeng子がまた湖州の姚佐田氏のところから一本を分けてもらったのが１９２８年のことである。
　 4,“盛字”はまたの名を“長字”という、“姚石仙”はすで水仙弁のなかに分類されたが,ではそれが “荷形水仙”なのかそれとも“梅形水仙”なのか?　記載された内容及び実際の花から見ると“梅形水仙”といえるだろう。その根拠として,その一,外弁長円、卵形,はっきりとした收根放角の形態を備えていない;その 二,捧心は軟蚕蛾、分巣である。以上の二点はどちらも梅形の一般的な特徴である。その三,舌弁は大輔舌 である。　とはいえ　上に述べた二点から　“梅形水仙”に影響するものではない。もし舌が小如意舌であるならやはり梅弁花といえるだろう。
　以上述べたことは単なる一個人の分析であって偏った見方であるかもしれない。現在里帰りしてきた花を見るとこの分析が正しいのではなかろうか。この花の葉姿や花についてはすでに上に紹介したので余計なことは言わないでおこう。カラー写真の“長字”は《春蘭銘品写真集》から引用した。

他の意見

"盛字"と"姚石仙"は同一山採り蘭の株分けしたものであることに疑いはないであろう。しかし"長字"との関係はもっと考察を要するだろう、また今日里帰りしてきた長字の中に多くの"笑春"が混じっているので分別に注意が必要である。

（蘭�寶ｬ史補遺）より

　発見地及び発見者の所にただ”余姚三盛”とだけ記してあるため、中国の蘭人にも地名、人名が良く分からないようだ。
　ただこれら三種については同じであろうという見方が多いようだ。