如意舌

如意 もともとは古代の吉祥の象徴を意味する。頭は霊芝状の工芸品。後に蕊柱にぴったり寄り添い、先端が霊芝の縁に似た唇弁のことを如意舌というようになった。

如意舌の唇弁と蕊柱は同じ方へ向かい真ん中に位置し、蕊柱にぴったり寄りよりそう様は端正で、舌はビンロウのような楕円形、またやや長円形で上面が窪み縁が縮み厚みがあり、厚く硬い。やや下向くが決して後ろへ巻かない。ときに上反り状を呈する。
如意舌は三つに別れそれぞれ緑英が代表する大如意舌,万字の小如意舌、瓊仙の三角如意舌が有名.

如意という言葉はもともとインドの梵語 阿娜律 から出た言葉で印度から伝わった仏具のひとつである。

柄の端は巻雲形、霊芝形、ハート形、団花形をしていて、竹、骨、銅、玉でできており僧がお経を読むときに常に手に持ち、その上に経文を記し、忘れたときに備えた。

故宮博物院の資料によると、如意の起源は我々の日常生活で俗に“ 不求 ”という孫の手に密接な関係がある。最も初期の如意は柄の先端が手指の形をしており手では届かないところを思いがままに掻けるということから如意というようになり,俗に“不求人”(孝行者)と呼ぶ。

魏晋南北朝に、如意は普遍的に使われ、もてはやされ帝王や官人貴人のものとなった。孫の手或いは権力を象徴する杖の役割をするようになり、仏具としての意味はなくなっていった。
その後玉で作られるようになり中国特有の吉祥文化の器物となった。皇族の贈答品、富の象徴、文人墨客の文房具、鑑賞物となる。 頭部は霊芝状の工芸品で玉製の髪飾り、首飾りがたくさん作られた。如意状の工芸品もたくさんある。工芸美術品としての如意は清代に最も多く作られ明代になるとあるにはあるが少なくなった。

如意頭 古代髪飾り、首飾りの総称で、如意の形状をしたもの、またその頭部の形状をしたもの。

さまざまな如意頭

上海万博記念如意

如意頭簪

典型的な如意舌

天緑

天緑(老天緑)は如意舌であるから、垂れたり後ろへ巻いたりすることはない。
時々宜春仙を天緑としてオークションに出品する人がいる。本人が承知して買うのは問題ないが、やはり気をつけたほうが。。

如意のいろいろ

如意舌については以前ご紹介したがいま少し詳しく。

最近の蘭

如意簪

工芸品としての如意

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